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ラブ・オン・ツアー!

 

 

これはライブレポみたいなツラした、小説になれない夢小説です。

 

ファンフィク読んで英語勉強したみんなへ

 

 

ハリーが韓国公演を終えていよいよ日本公演!となってから今日まで、「あたしハリーのことめちゃくちゃ好きなんだ…」って。みんな好きで、嫌いな人はいなくて。でも本気にはならなかった(なると終わるのでならないようにしていた)人気者の同級生も来てくれた飲みの帰り道で、やっと結構本気で好きだったんだと気づくみたいな。ちょっと休み時間に話した好きなことを覚えててくれたりとか、休んだ日に大丈夫?って連絡くれたりとか、みんなにやってるのに惹かれずにはいられないやつ。こんなことしてくれたと友達に話したらその友達からもどんどんそういうエピソードが出てきてやっぱ最高だねと盛り上がるんだけど、ふとどこかで自分だけなんじゃないかと期待してたことにも気づいてしまうという。

 

公演中、本当によく客席を見ていてサインを読んで親指立てたり手を振ったり。あ、自分のこと見てるという瞬間が何回もあった。実際は目なんか合ってないとか半径3メートルはみんな同じこと思ってるとか。それは割とどうでもよくて、終わった今でも残ってるのは「あ、自分のこと見てる」って感覚だけだから。多分みんな思ってるけど、事実はどうであれその感覚は本物だし。好きなこと覚えてくれてたのだって、連絡くれたのだって、このくらい彼にとっては特別なんかではないけどしてくれたのは本当だし。そうやってずっと逃してくれない、初恋:ハリー・スタイルズ

 

わたしはずっとゼインなのに、ハリーが初恋枠なのは、ファンフィクを読みまくったからなのかもしれない。なんせ圧倒的に多かったから…。ゼインとはtoxic relationshipを抜け出せなくて、でもハリーって絶対そこに首は突っ込まない。ちなみに愚痴飲みに付き合ってくれたり世話焼いてくれるのはルイ。ハリーもルイも一生本命にはなれないんだけど、ちょっと種類が違って。ハリーはみんなにも自分にも優しいタイプの本命になれないだけど、ルイは垣間見えるんだよね、ガチでわたしのこと好きなんじゃないかみたいなのが。でもなんかいつも相手がいる。ルイは近いコミュニティで付き合い出すけど、ハリーは全く違う遠いコミュニティにいる相手と付き合う。一緒にいるときはその話を自分からは出してこないしシングルだろうとなかろうと変わらないから、無意識に期待してしまう。でも恋愛対象かそうでないかには圧倒的な差があって、絶対にそこは越えられないし最初から決まってる。

 

………とかなんとか、ここまで下書きして寝てたんだけど、起きたらハリーがネット沸かせてた。そう、つまりそういうこと。ここで最大級のI told you soが出るよ。ね??!!!!!こうやって好きだと気づく前に失恋させてくる、失恋する度に好きだったと気づかせる。

 

かつて一度も近づけたことなんてないのに、ソロになってから、ソロで成功してから、遠くに行ってしまったように感じて。でもあの頃と同じように頑張りますって言ったりとか1Dデビュー曲を歌ってくれたりとか。その時だけはちゃんとココに帰ってきてくれる。大物になっても地元メンバーでの飲みに顔出してくれる。でも絶対戻っては来てくれない。1D、解散じゃないとかいつかまたとかなんだとか言ってるけど。誰かみたいにあの頃を悪く言うなんてことはしないけど、積極的にまたやりたいとも言わない。でも受賞スピーチでメンバーの名前出したりグッズTシャツ着てたり(ここで大事なのは公開するつもりがなかったのにグッズTシャツ着て写真を撮ったという事実)する。このバランス。これが青春を忘れさせないハリー・スタイルズ。あの頃中高生だったウチらをいつでも離さない。

 

これがわたしの、ハリー。で、ここからがやりたかった夢小説プロット紹介で、本当に車の中からあのキスを見てたら話をしますさせてください(さっき「2人がもたれかかってる車に乗ってた者です。全てお話しします」とネタツイしたら数人に本当だと思われるオモシロカオスが生まれたから)。わたしの基本設定はゼインエンドだけど、ここからはハリーエンドverでいきます。

 

あれ、知っててやってる。車の中にいて、こっち見てるって知っててやってる。友達に会ったときに彼氏とは紹介できないけど他の人の誘いには乗れない、この中途半端な関係をずっと続けていて。ゼロになるのが嫌だから確かめようともしないし向こうも何も言ってこない。進ませようとも終わらせようともしない。

その場で2人は別れて1人で車に乗ってきてもそのことには触れない。その空気に耐えられず「あんなとこでしたら、さすがにここでも撮られるよ」と笑いながら言うと、さっきまで窓に肘ついて外見てたのに急に顔をこちらに向けて手を繋いでくる。目を合わせると左の口角を上げて笑うだけ。少しして「今日、どうだった?」とお決まりのひと言。このひと言でこれまでのことが何もかもなかったことになる。毎回、1Dのときからずっと、見に行ったライブの後には絶対聞いてくる。そして毎回、「最高だった」と陳腐な褒め言葉を伝える。それでも毎回、繋いでる手が少し強く握られて「ありがとう」と微笑まれるとこの瞬間以外はどうでもよくなってくる。今、ここに一緒にいるのは自分でこのありがとうは自分に向けられたものだから……

 

 

次回、「お前はそれでいいの?」「もう俺、慰めてやんないよ?」と言ってくれるルイ登場。月を跨ぐ長期戦でいきます。でもごめんね、当て馬だよ。

 

 

 

ハリー、もうかれこれ10年以上夢を見させてくれてありがとう。昨日のライブも夢だったのかもしれない。